プロフィール
1982年生まれ。東京都出身。ティーチングプロライセンス資格A級。
2006年、2007年、2008年、日本女子アマ出場。2006年のじぎく兵庫国体 東京都代表出場。
現在は東急あざみ野ゴルフガーデンのほかに、駒澤大学の非常勤講師として、
学生たちに体育の授業の一環でゴルフを指導中。
小学生のときに両親に連れられて、数回、練習場に行ったんです、が本格的にゴルフを教えてもらったのは、高校3年生です!小学、中学とバレーボールをやっていたので。
18歳で部活もやっていないし、母に「私のゴルフの先生に習ってみたら」と言われて、習ったのが本格的に始めたきっかけですかね。まさか、この時、ゴルフの世界に入るとは思なかったですね(笑)。
2年間、師匠(出水田勝則氏)に教えて頂き、20歳の時に「ゴルフを仕事にできないかな」って思って、研修生としてゴルフ場に入るのか、今のように家族に迷惑はかけますが、支援してもらいながら、自分の実力を付けていくのはどっちがいいかと相談したんです。その時に私の師匠は、「研修生にはならないで、親御さんがしっかりサポートしてくれるのであれば、レッスンを受けて、コースに行って、アマチュアの試合に出た方がいいんじゃないか」って、おっしゃってくれました。それからは試合に向けて練習の日々でした。
何ですかね。。。やっぱり、自分が思ったように球を打てた時はもう“快感“で(笑)。
段々スコアが縮まって、100が切れて、90切れて、調子がいい時に80台が出てきて。
1年位でそれくらい成長できたので本当に楽しくて。
最初は親に連れられて練習をしていたんですけど、気づいたら自分から練習しようと思ったんですよ。
週に1回個人レッスンがあったんですが、それ以外にも自分から練習場に行って練習するようになりました。スクール+自主練はとても大切だと思います。
それは大人も子供も一緒だと思うんですよね。
練習をさせられてるのではなくて、自分から練習したいと思うか、そういう気持ちを起こさせるのも私の仕事の1つです。
いっぱいありますよー。やっぱり試合に行けば行くほど、レベルの高い所でやるじゃないですか。
今までとんとん拍子で行ってたものが、女子アマの日本最高峰の試合の予選なんかで、最終ホールでOB打って、2打足りなくて予選落ちしたとか。
親が運転する帰りの車の後部座席で泣いて、「何で最終ホールであのクラブを持ったのかな」と。試合で上にいけばいくほど、そういう経験はいっぱいしましたね。
そう言えば初めての関東女子アマ選手権で、仲間もいないし、私がぽつんと1人で練習している姿は今でも忘れないと。父に言われたのを今でも覚えています。
で、3年目の女子アマの大会では、もうプロ宣言をして、最後の女子アマって気持ちでを挑んだんです。
それがベスト16だったんですよ。その勢いでプロテストに行こうと行ったんです。
プロテストは、年齢的にも25歳だったので、ダラダラやらず3年間は頑張ろうと決めたんです。
1年目は最終のテストでダメで、来年頑張ろうと切り替えて、1年間頑張って、で2年目ダメだった時に精神的にもうきついなと。年齢的にも26、7歳だったので。私も10代でプロテスト受けられてたらもう少し受けられたと思うんですけど、プロテストを受けたのも遅いし、ゴルフを始めたのも遅かったので、区切りを付けながら挑みました。で、ある時、自分は感覚でやってたことが多いなぁって気がついたんです。その時にちょうどゴルフティーチングの制度を知って、ゴルフの理論とかスイング理論があるのを知りました。もしかしたら理論を学びつつ、今までのスイング練習をやっていたらすごいことになるんじゃないか、もっと強くなるんじゃないかと思い、LPGAで勉強させて頂いたんですが、理論は思ったよりも大変でした(笑)。
結局、ゴルフ理論を学び始めて、C級、B級、A級ライセンスを取得するまで、7年かかりました(笑)。
そんなにかかるなんて知らないで、飛びこんじゃったんですよ。ホント、ただ自分が上手くなりたいがためにゴルフ理論を学びに行ったら、、、こんな大変だとは思いませんでした。私、とんでないこと始めちゃったなと(笑)。
ですので競技とレッスンの同時進行でやってる時期もありましたね。
大変ではありましたけど、途中でやめるわけにはいかないので、自分から始めたことですから。
でもプロを目指すのは3年間と決めてたので、ダメだった時にすっきりとやめられたんですよ。
そしたら、私がティーチングの勉強をしてるというのは周りも知っていたので、自然と「ちょっとスイング見てよ」とかいう依頼がきて。あ、こういう仕事の依頼もくるんだって。
せっかくゴルフ理論も勉強してるんだから、今度はこっちを仕事にしてみようと思ったんです。上手く切り替えができたんですね。たぶんそういう期間があったおかげで、気づけばティーチングの仕事をしていました。この期間がなくて自分がプレイヤーという、主役から黒子になるのは難しいと思うんですよ。でも私は全然、黒子になれて、向いてるなーって思いました。それならレッスンを極めて、教えることに徹しようと思いました!
この東急は3箇所目です。
最初は赤坂のインドアのレッスン場で、2箇所目は東京都多摩市にある聖蹟桜ヶ丘の練習場です。
赤坂のときはとにかく緊張しました。
「もう、予約取らないでー」「予約入ったらどうしよう」って思うぐらい(笑)。
レッスンの仕事をしてるのにですよ。
選手としてやっている時は、自分のミスは自分の責任ですけど、お客様に教えるってことは、その人が上手くならなければ私の責任なわけだし。お客様にとっても何の利益がでなかったということじゃないですか。それって人に迷惑をかけることですしね。
それは申し訳ないなって。
お客様はスイングだけの悩みではなくて、「コースでやって全然ダメだった」みたいに精神的な悩みを抱えてくる方もいて。そういう方にはじっくりと話しを聞いてあげると、気持ちが楽になって、次に会った時にコースで上手くいったという話をしてくれる方もいました。
技術的な悩みだけではなく、気持ち的なケアを求めてくるお客様もいますので。技術ばっかり教えるんじゃなくて、この人は今、何を求めているのかなとか。
ティーチングプロは本当にゴルフのお医者さんだなーって思います。
この人とあの人は同じ症状なんだけど、違う処方箋を出してあげないとダメなんだということに気が付いて。やっぱり場数を踏まないとダメで十人十色、全員違うんですよ。感覚は違うし、考えも違うんです。
目標は皆、一緒なんですけど、その目標へのアプローチの仕方が全然違うんです。
今までいろんな生徒さんを見てきて、その人その人にあったレッスンがあるんだなと。外科医と一緒ですよね、同じ身体は1つもないですから。そういう所を考えながらお客様に最適なアドバイスをすることを目標にしています。
私、本当に教えるのが好きなんですよね。
この東急あざみ野ゴルフガーデンは、様々な個性を持ったティーチングプロがいます。
レフティを教えることができるプロもいますし、女性プロの指導を希望されるお客様には私が対応できます。お近くのお客様はぜひ1度、体験レッスンに来てみてください。
私はLPGA(日本女子プロゴルフ協会)にのティーチング部門に所属し、様々なゴルフ理論も学んできました。LPGAの所属プロはツアープロも含めて、全体で1032名だと思うんですが、ティーチング部門のA級会員は179名とまだまだ少ないんです。
LPGAのティーチングプロ部門がもっと認知度を上げて、女性ティーチングプロが増えることも目標の1つでもあります。
その先にある大きな目標としては、ゴルフ人口を増やしていくことですから。
それでゴルフを生涯スポーツにしてくれたら尚、嬉しいです。
昨年、ジュニアのティーチングの勉強を始めました。まだまだジュニアレッスンの勉強中ではありますが、たくさんの子供達がゴルフに触れてほしいと思っています。全員が全員プロを目指す必要はないんです。大人になってもゴルフを楽しみ続けてもらえたらいいですね。それと2020年に東京オリンピックもあるので、何かどんな形でもいいから携わることができたらと思っています。撮影・文/浦澤修
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