一般社団法人「生涯学習ゴルフ研究会」代表理事 治武隆(じぶ・たかし)さん

一般社団法人「生涯学習ゴルフ研究会」代表理事 治武隆(じぶ・たかし)さん

治武隆(じぶ・たかし)さんプロフィール

一般社団法人「生涯学習ゴルフ研究会」代表理事
Pure&Sure Golf Academy 事業部長
米国パインハーストでのゴルフセミナーに参加し、
ゴルフを科学的に探究する考え方や歴史と伝統に培われたゴルフの神髄に触れる。
帰国後、自らが専門とするスポーツ科学の基礎学問とゴルフ理論との整合性の研究に取り組み、
「ゴルフ公開講座」の根幹を成す学習プログラムを確立する。
これまで一般向けの「ゴルフ公開講座」を約1000回以上行う。
1956年生まれ。順天堂大学卒
●公式ウェブサイト
●ゴルフ実践講座[ゴルファーの羅針盤]
一般社団法人 生涯学習ゴルフ研究会
住所:〒132-0023 東京都江戸川区西一之江4-15-24
E-mail: jibu@psga72.jp

「生涯学習ゴルフ研究会」代表理事 治武隆(じぶ・たかし)

「生涯学習ゴルフ研究会」代表理事 治武隆(じぶ・たかし)

「生涯学習ゴルフ研究会」代表理事 治武隆(じぶ・たかし)

おはようございます。 一般社団法人「生涯学習ゴルフ研究会」代表理事の治武隆(じぶ・たかし)です。 前回から始まりましたこの連載は、 ゴルフスイングを科学的かつ理論的に理解してもらうことを目標としております。

今回は、前回の最後でも少しお話させて頂いた 「エラー相殺(そうさい)」についてお話させて頂きます。 エラー相殺という言葉、ご存じですか? 念のため説明致しますと、例えば、ボールが右に曲がったりした場合、 クラブフェースを左に向けてグリップする方、いますよね? それもエラー相殺です。 つまり、右にボールが曲がるという"エラー"をクラブフェースを 左に向けてグリップするという"エラー"で対応させるということです。 (※もちろん意識的に行えば、それはインテンショナルナルショットになります。)

1つの基本から外れた状態から、それを直すために 基本から外れた状態を行うことを言います。 ただ、何を持って基本という話にもなりますが。 それは後ほどお話しますね。


「生涯学習ゴルフ研究会」代表理事 治武隆(じぶ・たかし)

「生涯学習ゴルフ研究会」代表理事 治武隆(じぶ・たかし)

基本を忘れて、エラー相殺を繰り返していてはいつまで経っても上達しませ ん。 ここがアマチュアの方が陥っている罠なんです。

ここからスイングの全ての間違いが始まっています。 つまり、エラー相殺は、ボールを右や左に行かせない方法であって、 スイングを自動化(同じように振れるようになること)させる方法ではないんです。

で、自力で直そうとして、スライスの治し方、フックの直し方を探し始めるんです。 そこからはもう、堂々巡りが始まります。 皆さんも経験ありますよね? だからここで、基本って何?って話になるんです。

今のゴルフレッスンに関して言うと、下手するとゴルフ指導者の数だけ基本がある。 これはおかしいですよ。基本は共通していないと。

じゃあ、例えば、野球の場合はどうですか? Aというチームは内野手がゴロのボールを取る時は グラブは上から下に降ろせと、Bというチームではグラブは 地面から上にあげろと指導されますか?

野球の基本としては誰もが地面から上に上げるのが基本ですよ。 それはチームが変わっても共通のことですよね。 でもなぜかゴルフになると、あらゆる基本があって、基本のオンパレードになる。 つまり、言った人が基本と言えば基本になってしまう。


「生涯学習ゴルフ研究会」代表理事 治武隆(じぶ・たかし)

「生涯学習ゴルフ研究会」代表理事 治武隆(じぶ・たかし)

スコアが言い人が言っていることが正しいという風潮がある。 上手い人が言うんだから間違いないと思い込んでしまう。 しかもそれを検証する手段もない。

でもそこには科学的、根拠は何もないですよね? 分かりやすく教えることと、スコアは別のことですよ。

じゃあ、ここで改めて基本について考えてみましょう。 皆さんもお気づきだとは思いますが、そもそも、万人共通のスイングはありえません。 身体的な差異がある以上、個別要素が働きます。 ただスイング理論において、「共通要素」というものが存在します。

それこそが「誰もが戻れるところ」であり、本当の意味の「基本」ではないでしょうか。

プリスイング(スイング&ショットの準備)で言うならば、 基本とはやはり「スクエアシステム」のことだと考えます。 これからは、少しイメージするのが難しい方もいると思いますが、あまり難しく考えず 読んでみてください。

(※詳しく知りたい方は、「ゴルフ実践講座」P.6参照 http://psga72.jp/rashinban.html


「生涯学習ゴルフ研究会」代表理事 治武隆(じぶ・たかし)

「生涯学習ゴルフ研究会」代表理事 治武隆(じぶ・たかし)

【スクエアシステム】

①クラブフェースをエイミングライン(想像上の、ボールを打ち出したい方向のライン) の方向に向けてグリップする。

②エイミングライン・ボールライン(想像上の、ボールの位置でエイミングラインと交差 するライン)・フットライン(想像上の、両足を結ぶライン)が直角平行(スクエア)になるようにする。

③ボールライン(ボールの位置)は、長いクラブほど左足の 踵内側線上寄り、短いクラブほど中央寄り。 (※理想的なスイングのヘッド軌道は、 フットラインとほぼ平行になる直線的な範囲を含みます)。


「生涯学習ゴルフ研究会」代表理事 治武隆(じぶ・たかし)

「生涯学習ゴルフ研究会」代表理事 治武隆(じぶ・たかし)

<理論のポイント>~スクエアシステムとヘッド軌道~

 インサイドイン、インサイドアウト、アウトサイドインの 3種類のヘッド軌道のうち、最も合理性の高いヘッド軌道は、 スイング物理原理に調和するインサイドインのヘッド軌道です。

さらに、ショルダーターンの動きが正しければ正しいほど、 インサイドインのヘッド軌道は、インサイドストレートインの軌道になり、 インパクト付近でフラットラインとほぼ平行になる直線的な範囲を含むようになります。

ただし、クラブヘッドの直線的な動きの範囲は、 肩幅などの身体的な差異に影響される個別要素であって、 10センチとか20センチとかにあらかじめ規定されるものではありません。

基本について何となく理解できましたか?

ダイジェストに話してしまいましたが、 本来は何か月にも渡ってる講座で理解するものですので、 理解できなくても心配はいりません。

ぼんやりと、とにかくオープンだとかクローズだとかではなく、 「スクエアシステム」という言葉を覚えておいてください。 次回は「300ヤード飛ばす選手にドライバーの飛ばし方を習うって、OKなこと?」です。 お楽しみに。


「生涯学習ゴルフ研究会」代表理事 治武隆(じぶ・たかし)


ゴルフの羅針盤


「生涯学習ゴルフ研究会」代表理事 治武隆(じぶ・たかし)


vol.1 「ゴルフスイングを科学的に説明するとは?」by治武隆

vol.2 「アマチュアが陥る罠"エラー相殺"」by治武隆